　ところで、ここで話を先に進める前に私の自己紹介をしておきたい。
生まれと年は前に話した通りである。
　「将棋大好き国」のプリンスでは有るが、将棋の腕前は４段の下くらいでたいした事はない。
しかし、ここ一番の勝負強さは無類の力を発揮するので国民からは一目を置かれている存在なのだ！

　そして何よりも自分で気に入っているのは、この脳天気な性格である。
人と違って物事の結果を、自分にプラスになるような考えに変換してしまう技を持っている。
　この間も宝くじの1等をはずしたが、私がはずした結果喜んだ人が生まれたのだから、それは
それで良いこと。私は次に当たればいいのだから・・・と考えるのである。
　人間の良運は何度もないが慌てて使う必要もないし、機会が来ればそれなりに運に恵まれる。
それから運は万人に平等であること・・・結構運をムダに使って気がつかない人が多いこと・・

　身長は１７８Cmと標準よりやや高いが、足は間抜けの小足で２５ｃｍと小さい。
体重は最近少し太り気味、７８ｋｇで体が重い。
顔は、福耳・福鼻と金運が良い顔立ちであると占い師が言っていた。

　ところで親にも内緒にしているが、私は人にない特殊な能力を持っている。
一つは犬並みの嗅覚で、一度嗅いだ匂いはどこに行っても見つける事が出来ること。
もう一つは、身体の骨をはずして１０Cm四方の空間さえあれば、出入りできる事である。

さて、この辺で本題に話を戻したいと思う。
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　風呂桶を近場の木に縛り、森の中に入っていくと、キラキラ輝くものが見える。
私がそちらに近づくと、なにやら私から逃げるようにキラキラが動いていく。
　ところでよく考えてみたら、裸で動くのは得策でないことに気がついた。
直接怪我を負い易いし、蛭に血を吸われてしまう。
　そして股グラのものもブランコ状態で不安定である。
近くにあった丈夫そうな葦の葉を腰の前後にまわし、蔦をベルトがわりに締めた。
ナウな現代人にはちとカッコ悪いふんどしのようだったが我慢することにした。
　これで、大事な部分を守る事ができたので、又、キラキラを追いかけることにした。
そして１歩足を前に踏み出した時である、足の先に手ごたえが無く穴に落ちてしまった。

　落ちたショックで暫く起き上がれなかったが、回りを見回すと空洞が奥まで広がっていた。
すると頭の上から何やら声が聞こえてきた。

　　　　「お前は何者じゃ？」
　
　どうやらさっき追いかけていたキラキラしたものが発した声のようだった。　　　　
スターウォーズのヨーダのように年老いた生き物がそこにいた。

　　　　「おいおい、このジャングルコースは、本当に凝ってるなあー」と私

　この後、ヨーダのような老人に隠された秘密が解き放たれるのであるが・・・つづく・・・